近年、認知症の予防には、@有酸素運動、A栄養、B脳を働かせる、加えて30分以内の昼寝などが提唱されてきました。
たとえば、@では1日7000〜8000歩、または1日30分以上の早歩きを週5回行う。Aでは抗酸化作用で脳の老化を防止するためにビタミンC(果物など)やビタミンE(大豆、ゴマなど)、ベータカロチン(ニンジンなど)を摂る。また、脳の血行を良くし、神経の伝達を良くするために、DHAやEPA(アジ、サバ、イワシ、マグロなど)を摂る。Bでは日記や家計簿をつけ、「いつ、どこで、何をした」を記憶して思い出す。そして30分以内の昼寝が脳を活性化するとされてきました。
そして最近、さらに加えて「よく噛むこと」が注目されています。
咀嚼(噛み)、嚥下(飲み込み)の一連行動は脳の支配領域の血流を増加して神経を活性化させることが証明されてきました。すなわち、食物を目で見て認識し、味を確かめ、噛んで飲み込む感覚や運動は全身をつかさどる脳神経の半分にも及ぶ領域を占めているのです。これが「よく噛むこと」は脳の活性化に重要な役割を持つ事実なのです。
今、次のことが提唱されています。是非、実行してみてください。
「食前にガムを5〜10分噛むこと」
「一口、30回噛むこと」
最後に、よく噛める歯、入れ歯であることが大切なことです。